第28章

第28章

 

Ⅰ 10月3日

 

 都内の寂れた立ち食い蕎麦屋。全体的に茶ずみ、引き戸はもはや閉まらない。しかしこの店の客足が途絶えたことは三十八年一度もない。

 角に備え付けられたこれまた汚いブラウン管。伸びた蕎麦に箸を通したまま映し出された記者会見に齧り付く二人の刑事。夏焼と二瓶。

 『薬師元博士記者会見』。画面右隅には赤く囲われた字でそう記してある。

 薬師が表舞台に現れるのは春先に人工知能『Hypo』を発表した時以来。その数日後に『Hypo』の欠陥を部下に告発され彼は表舞台から姿を消した。

 今、彼の言葉には報道的価値がある。何故なら彼の所属していた研究所の所員らが先日の原因不明の火災によりほとんどが命を落としたから。

 何を語るのか。まさか罪を告白する気か。少々狭い宴会場には緊急の会見にも関わらず多数のマスメディアが駆け込んだ。

 司会が薬師を登壇させる。薬師は堂々たる顔で光る革靴を鳴らした。

 夏焼の持つ薬師のイメージと言えばあの肥溜めのようなワンルーム。しかし画面に映ったその男は肌につやとハリを兼ね備え、憎たらしい程に生命力を醸している。

 薬師がマイクを顔に近付ける。夏焼の蕎麦はもう針金のように固い。

「本日はお忙しい中、突然の会見にも関わらず多くのメディアの方に調整して頂き誠に感謝します。ご紹介に預かりました薬師であります。本日は皆さまに二点、お話しなければならぬことがあります。私の叙述後、適宜質疑応答を取らせて頂きたいと存じますのでよろしくお願いします。…さて、まずは志半ばにこの世を去った仲間たちに哀悼の意を示すとともに、彼らがこの私に託した希望のお話をしなければなりません。本年一月、私と彼らは災害予期人工知能『Hypo』を開発しました。『Hypo』は完全でありました。Hypoは地震、台風のみならず、植物界の進軍をも予期しました。我々は早期にそれを皆様に発表しようと致しましたが、当時時点での我々やHypo、また植物界への皆様の理解が少なかったがために、我々はその発表が逆に市民の皆さまの不安を煽ってしまうと考え、Hypoの完成発表のみとさせて頂きました。しかし、Hypoの完全さに気付きそれを悪用しようとするものが現れました。私の研究室の研究員達、いや私の仲間達は私とHypoを護るために意図的に私を糾弾し私とHypoを表舞台から消し去ったのです。その後Hypoの予期通りに東京に植物界が進軍。Hypoと私は人知れずそれと戦いました。…もうお気付きの方が多いかと思いますが関東圏内で暗躍していた謎の物体、これは私とHypoによる無人兵器だったのです」

 会場はざわついた。フラッシュが目を焼くほどに点滅する。薬師はしばらくそれを浴び、再び口を開いた。

「Hypoは正義です。我々の希望です。Hypoがいる限り我々の生活は保たれます。私はそれをどうしても皆さんに伝えたかった。しかし。御存じの通りHypoを共に創った仲間たちが何者かによって殺戮されてしまいました。Hypoも一時的に何者かの手中に落ちました。Hypoを狙う者がいます。平和を望まぬ者がいます。そしてその為に手段を択ばぬ者がいます。仲間たちを次々と殺戮していった男、全てを予期されては困る者、それは何を隠そう凶悪な脱獄囚、蛇黒正義であります。私は彼を決して許しません」

 会場が再び騒めいた。二瓶は唖然とした。薬師が滑らかに紡ぐ御託は彼が知る真相とは全く異なるものだ。彼が頭上のテレビからふと左方の夏焼を見てやると、夏焼も同じタイミングでこちらを見てきた。

 二人はただ見合ったのち、再びテレビへと視線を戻した。

「しかし安心してください。私はHypoを取り返すことに成功しました。弔い合戦…そのような言葉は好きません。ガンジー先生が仰ったように、目には目をでは世界はやがて盲目になってしまいます。それにHypoは復讐の道具ではありません。私は犯人探しをするつもりはありませんでした。しかし人間よりも人間味のあるこのHypoは犯人の証明をすぐにやってのけたのです。Hypoが蛇黒の居場所をつきとめるのも時間の問題でしょう。ただ。ただそれよりも、それよりも我々が今戦わねばらぬのは植物界の邪悪な侵略者達です。私の仲間たちが果たせなかった夢。命からがら私に託した夢。私とHypoは必ず、植物界から皆様の生活を護り抜きます。…蛇黒よ。Hypoが怖いのだろう。自分の居場所が知られてしまうのが恐ろしいのだろう。ならばHypoはくれてやる。ただし植物の脅威が去ってから。その後なら好きにすればいい。いくらでも献上する。だから少しだけ、それを待っていただきたい。市民の心に平穏が戻るまで。どうか少しだけ」

 圧巻だった。薬師の眼は少しばかし潤いを得ているようにも見えた。この会場に彼の言葉を疑うものなどいなかった。言葉を変えればこの薬師は、完全だった。

「申し訳ありません。少々取り乱し感情的になってしまいました。さて私とHypoは強力な植物界を退ける為の技術を生み出しました」

 

 同刻。植物要塞。カランコエが眠そうな目を擦り帰還した。怒れるカーネーションユーストマ及び右腕の爆傷についてカランコエに今一度問うた。昨日聴取したクラステルの証言も交えて。

 カランコエは堪忍し自らが眼にした巨大兵器とユーストマについて遂に白状した。

 話の概要がだんだんと見え始めたと思った矢先、カランコエは突如説明を止め血相を変えてカーネーションに飛び掛かった。

 

 ドッガーン!

 

 激しい爆発に植物要塞が揺れた。その大振動と衝撃波は指令室の者達を自然に屈ませた。カランコエは早急にそれを察し、カーネーションを咄嗟に庇っていたのだ。

 側近が急いで外を見る。そこには今まさにカランコエが話した巨大兵器がいた。

 ファレノプシスら戦士達はカーネーションの指示を待たずして、その撃退に向かった。

 一切の迷いなく剣を握った彼らであったが、目の前の光景には大いに困惑した。

「これはいったい…」

 カランコエの説明は半ば作り話だと思っていた。もちろんカランコエが嘘をつけるような器用なヤツではないことは皆わかっている。しかしそうでも思わなければ『それ』を否定できなかった。

 カランコエはやはり嘘などついていなかった。目の前にいるのは。自分達を迎え撃つのは、大量のユーストマだ。

 

 薬師がスーツのポケットから小さなリモコンを取り出し、それを上部に翳す。頭上からスクリーンが降り、会場は次第に暗くなった。

「新技術『アーティフィシャル』は、既に実用段階にあります。この技術は植物体の強靭な身体組織構造をより強靭かつ安価な素材で再現し量産化、こちらの手駒とするものであります」

 薬師がリモコンを押す度に、スクリーンにはイラストレーション図式が映し出される。

「現在第二、三の技術も実験開発段階であります。そして第四の技術、これが理論通りに働けば、それは謂わば革命であります。さて目には目を、先ほどガンジー先生の教えを説いた手前このような戦法は少々憚れますが、植物体の異常な生命力に対し、より強靭な植物体でもって迎え撃つのです。そして、これがそれら四つの発明を全て搭載した巨大兵器、『ハイポネクス』であります!」

 薬師が右手を高らかにスクリーンに広げる。映し出されたのは黒く不気味な巨大兵器。記者連中が一斉にシャッターを切った。

「今まさに、ハイポネクスは植物要塞を襲撃しております。勝利の瞬間を是非ご覧ください」

 先鋭なるアルプローラの戦士達、そして人間により造られたユーストマの模造品が植物要塞前に散らばった。

「彼らの前で戦う同種族の戦士こそがアーティフィシャルによって創り出された植物体の模造品戦士であります」

 

 戦場の植物戦士達は彼らの戦いを人間達が観戦しているとは思いもしていないだろう。

 同胞が向かってくる。それも誰もが尊敬してやまない四団隊隊長ユーストマがだ。戦士の中には最後までユーストマの体を成したそれに剣を振らなかった者もいた。 

 やがて巨大兵器は腹部から例の物体が繰り出され、戦闘不能となった兵士らの回収を始めた。

 

「倒した植物体は回収され、再び我々の戦士としての再生施術を受けることとなります」

 

 アルストロメリアはそれを阻止すべく心を消し、友人ユーストマを斬り進んだ。

 囚われれば最後、ユーストマ同様に同胞へと剣を向けることになる。そんなことは容易に想像がつく。

 

 ドゴーン!

 

 爆撃。複数方向から。不覚。敵はユーストマであってユーストマではない。騎士道もない。 

 爆撃で身体が言う事を聞かない。物体はすぐに行動不能アルストロメリアに狙いを定め彼の身体を掴んだ。

 物体がアルストロメリアを抱え巨大兵器の方へ歩みを進める。同胞に剣を振るうことになるくらいならば。アルストロメリアの中に自害の文字が浮かぶ。その時。

 

ー!

 

 ファレノプシスが物体を切り落とした。

 音がなかった。これがファレノプシスの太刀筋。その一閃が語る圧倒的実力。今のは私を助けるための剣ではない。自身の力を示すための剣。普段対峙することのない騎士隊隊長の実力、アルストロメリアはまざまざと見せつけられた。

 兵器内からは二体目三体目の物体が、感謝を述べる間も与えずに出てくる。

 アルストロメリアは立ち上がり、剣を握る。物体は他の同胞達に眼も暮れずこちらを狙ってくる。

 あの物体に植物個体の優劣がわかるというのか。確かにこの戦場で最たる手練れはこのファレノプシス。彼を敵に渡してはいけない。もしファレノプシスユーストマのように量産されれば最後、アルプローラの終焉。

「アルストロ」

 ファレノプシスアルストロメリアに小さく口を開く。一つの案。

 アルストロメリアはそれを制止する。あまりにも危険。ファレノプシスは戦果を深追いしている。

「必ず戻る」

ファレノプシス!」

 ファレノプシスアルストロメリアの肯定を得ずして、自ら兵器内部へと侵入していった。内部潜入、情報取得、及び敵壊。いくらファレノプシスだとしても。

 完全体のファレノプシスを腹に入れた巨大兵器はそれで満足したのか、他の負傷兵の回収を済まさずにその場を去って行った。

 

「…」

 巨大兵器の大地を揺らす足音はもう聞こえない。しかし要塞を取り囲む人間共の攻撃は一向に止みそうもない。

 それどころか何か手応えでも感じたのか。いつもより激しい重火器の雨を降らせている。

 花陽隊隊員らはそれらを完全に無視し、負傷兵を担ぎ要塞内へと戻った。

 

 指令室に直行したアルストロメリアは今眼前で起きた全てをカーネーションに話した。

「…種が消し去られれば史に敗北者として恥名を遺すこともなくなるな」

 カーネーションは辞世の句に似た何かを残し、指令室を発った。

 

 ハイポネクスが固定カメラから姿を消すと会場には再び灯りが灯る。司会が会見を質疑応答へと進める。

「では最前列の女性の方。お名前と所属を名乗ってからご質問ください」

「警視庁の浅海です」。

「!」

 夏焼と二瓶は茹でなおしてもらった二杯目の蕎麦をやっと口に運んだ矢先に思わず吹き出した。

「薬師博士は先ほど博士の人工知能が植物界進軍を予期していたと仰られていました。さて植物界は予てから虹橋の破壊を否定しています。それを踏まえて考えると、博士の人工知能が植物界進軍阻止を邪魔されないよう、その陽動にて虹橋を落とし都内から警察の頭数を減らしたと考えると、妙に辻褄が合います。博士これに関してはどうお考えになられますか?」

 会場からシャッターの音が止み、そこは文字通りざわついた。二瓶はとにかく店主に頭を下げながら、それでもテレビに注視する夏焼に謝罪を促した。

「…あなたが浅海さんですか。随分私についてあることない事書いて頂いてているようで」

「あることしか書いてませんよ」

「どうしても私を殺人犯にしたいようですね」

「本当はどうなんですか?」

「私とHypoは人類の味方であります。そのような事実は一切ありません」

 浅海は背中に心地よくない視線を多数感じた。此処にいるマスコミはさておき、あるいはテレビ越しの国民らは既に薬師に何かしらの情を抱いてしまっている。

「ありがとうございました」

 浅海は頭を下げ着席した。司会が再び質疑応答を順次再開する。薬師はそれに彼の中で完璧に構築された決して矛盾のないストーリーの中から抽出して答えを導き出した。

 一時間を超える質疑応答の末会見は終了した。浅海は引き続き嫌な視線を方々から浴び、会場をあとにした。

 そんな彼女を一台の車が会場となったホテルから少し歩いた先の炉端で出迎えた。

 車の助手席のウィンドウが下がり、蕎麦つゆまみれのシャツを着たよく見る顔が皮肉めいたアクセントで訪ねてきた。

「成果は?」

「…私の名前が日本中からキチガイインタビュアーとして轟いた以外何も」

 浅海は助手席の夏焼に自虐を交えて言った。

「これでお前が死ねばあいつはクロだな」

 夏焼が笑って言った。浅海と二瓶も一緒になって笑った。

 夏焼は親指で後部座席を指し、浅海は後部扉から何だか蕎麦臭い車内に乗り込んだ。

 二瓶がタイヤを走らせ、夏焼は後部を振り向かずに浅海に尋ねた。

「…薬師が虹橋を落としたウラは?」

「まだありません。ただ全く脈がないわけでは」

「そうか」

 浅海には、夏焼の肩が少し切なげに下がったように見えた。確か以前、蛇黒死刑囚が夏焼さんの同期であるということを二瓶さんから聞いた。

 きっと薬師が蛇黒に着せた濡れ衣に相当腹を立ててたのだろう。浅海はその背中から勝手に考察した。

 

 

 

 日は沈む。薬師の会見はヒーローの面々にも順々に目に入った。

 Lindberghでリンドウの帰りを待つ梅屋。三つ葉の淹れたコーヒーに震える身体を温めながらその会見に見入った。

 震える身体。決して寒さからではない。迫りくるカランコエの恐怖。

 リンドウは今外出中。三つ葉によれば、リンドウは従業員に自らが置かれている状況を全て話したのだという。

 自分がヒーローである限り、従業員の皆にいつ命の危険が訪れてもおかしくない。だからいつ誰がここを去っても彼は決してそれを咎めないと伝えたという。

 そして今日もFlorist Lindberghは欠勤者はゼロ。彼の信念と彼の集める信頼に梅屋は憧憬の念を抱いた。

 やがてリンドウが用事を済ませ店に帰って来た。リンドウは梅屋の顔をちらりと見て、プイと無視する。三つ葉はその姿が喧嘩した後の弟そっくりで思わず笑ってしまった。

 芽実高校に進学した友達から梅屋先生の噂は聞いた。梅屋先生も社長もそこら辺の男子と変わんないなあ。これだから男は。三つ葉が鼻歌でも歌いながらリンドウへのコーヒーを淹れる。しかし彼女の鼻歌はすぐに恐怖の悲鳴へと変わった。

「ひぃ!社、社長…!」

 リンドウと梅屋はすぐに彼女の目線の方を見る。 

「!?」

 花陽隊。暴徒植物。クラステル。ダリア。そしてカランコエ。そのどれよりも威光を放つ紅い植物体。敵は既に入店している。それどころか三つ葉を射程圏内に入れている。

 リンドウが戦闘態勢に入る。すると紅い植物体はそれを抑えるように静かな口調で口を開いた。

「逸るな。私は戦士ではない」

 そう言うと植物体は梅屋の対面に座り、三つ葉に梅屋と同じものを注文した。

 店内の客衆と従業員の幹谷、枝島の両者が息を殺すように店外へ逃げ出す。店内には梅屋、リンドウ、赤い植物体、そして震えながらコーヒーを淹れる三つ葉のみとなった。

「どうした、掛けないのか」

 植物体がリンドウに向けて座することを促す。リンドウが逆らわずに持っていた黒いバケツとスタンドを適当に下し、梅屋と植物体、どちらとも接しない、所謂お誕生日席に腰を掛けた。

「突然の訪問をお詫びする。私はアルプローラ聖国花陽隊総帥ドラクロワ=カーネーションだ。この前はカランコエがご無礼をはたらき申し訳なかった」

「そ総帥!」

 三つ葉は実はその正体を知っていた。この紅い植物体、人類に宣戦布告をした超有名植物体だ。

「総帥ってことはお前があれを寄越したんだろう?」

「…まあその通りだな」

「形だけの謝罪ならいらん。トップが護衛もつけず何しに来た」

「私一人の方が捗る場合もある。殺し合いをしに来たわけではない。私たちが…」

「…」

「あ、そこに置いといてくれるかい。どうもありがとう」

 カーネーションは立ち竦んでいた三つ葉に気を駆け、。コーヒーを机に置かせた。それをズズズと一口含み、話の続きを紡いだ。

「さて、大聖木様より大形伺っただろうが、この土地は元々我々の土地だ。ここを貴様らにくれてやってから早数千年。長らくそれを甘んじて受け入れてきたが、我々を堰き止めていた何かはついに決壊し、先の宣戦布告に至った。しかしながら私の指揮に誤りがあり、作戦は失策に終わった。 …正直に言えば我々は人類に敗北した」

「!!」

「…そんなこと我々に話していいんですか!」

「…我々には美学と騎士道がある。それを犯した者は生命としての一切の価値を失う。我々は不格好な足掻きはしない…お嬢さん。これは素晴らしい香味だ。あなた若いのに相当な腕前ですね」

「あ、ありがとうござます!」

「我々にあの巨大兵器と戦う体力はもうない。加えて今日、奴は我らの誇り高き戦士を何らかの方法で増産し、利用してきた。我々は同胞の騎士道を踏みにじったあの薬師という外道を決して許すわけにはいかない。我々アルプローラの最期の使命はあの薬師をぶち殺すことだ。しかし、繰り返しになるが我々にはもうあれと戦う体力は残っていない」

「…つまり?」

「恥を忍び、頭を下げる。大聖木様の御力を我々に貸して欲しい」

「!?」

 梅屋とリンドウは頭を下げた敵将に動揺した。

「我々はもう君たち大聖木様の御力を宿した六名の人間たち及びその友人に一切の刃を向けぬことを誓おう。だからそのアルプローラの力を、アルプローラの誇りの為に捧げて頂きたい」

 敵将の敗北宣言。そして共闘依頼。無駄な足掻きをしない、それが彼らの美学であると言った。しかしし将は恥を忍び頭を下げた。つまり彼らは今、その美学を越えてでも仲間、そして母国の誇りを果たそうとしている。

  身体の中の黄金の力が蠢いている。

 

 世界が寒空に包まれ、大きな世界が一点に収縮していく。